和不

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あの頃に戻れたらな。君が生きていた頃に。

君からずっと辛い苦しいって言われてたのに、
僕は話を聞いてあげることしかできなくて。
君がほしい言葉かけてあげられなくて。
ほんと最低だ。「君は頑張ったよ」って言えてれば。

「家族も先生も同級生も信じれない。信じられるのはあなただけだよ。私の一番はあなただけ。」
その言葉が僕には重すぎて受け止めきれなかった。
君の一番だったのになんにもできなかった。

君は去年の春、天使になった。
崖から海に飛び降りたらしい。
君の部屋には遺書だけ。

「大切なあなたならきっと分かってくれるよね。
さきに逝って待っとく。ごめんね。」
ただそれだけ。分かってあげたかったな。

『タイムマシーン』

1/22/2024, 2:03:56 PM