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娘の澄んだ瞳に
幼き日の自分を見ようとして
自分を澄んだものとみなすことはそこまで遡らないとできないことだなと思う
世界を知らないことを清いこととは思えないけれど
世界を知ることを澱みと結びつけてしまうのは
なぜだろう
澱みの中から清いものを選び取ることは
結局のところ良品不良品を選別することと同じ
不良品であっても美しいものはあるはずと
美しくてできるはずと思うのは否定であるか
澄んだもの清いものを好むときに
澱んだものをどうしたいのか
私の好みなんて無くていいのだ
選び取ることで何かを否定などしたくない
必要に迫られて何かを否定すること
それすら罪の香りがする

7/31/2022, 1:03:48 AM