手紙を開くと
日が落ちてきて、若干暗い帰り道。
いつものようにポストを確認すると、そこには〇〇さんへと、私の名前だけが書かれた真っ白な封筒が入っていた。「変なの」と思いながらも、その場でのり付けされた封筒を慎重に開ける。
どうやら、これは私宛の手紙らしい。
二つ折りにされたそれを開いて中身を確認していく。
[〇〇へ
元気にしていますか。近々、挨拶に行くと思うので楽しみにしていてください。
——戻ってきた渡り鳥より]
「ふふ……部屋、きちんと片付けておかないと」
今年もこの季節やってきた。
5/5/2025, 2:28:31 PM