I Love...
「そうねさいしょっからあんたのことなんて好きじゃなかったもの。別れられて清々するわ。それじゃさようなら。また会う日が来ないことを祈るわ。アディオス」
日が差し込むいつもの窓辺に今日は日が差し込まない。そりゃそうだろう。カーテンを締めているのだから。右頬がじんじん痛む。先輩は何処までも容赦がない人だったけれど俺を叩いた時の手はきっと震えていて何時もバンバン背中を叩いてくるけどなんだか今日は叩かれた力が弱かった気がした。先輩と付き合って3年2ヶ月、先輩が嫌いだった日なんてない。先輩以外を見たこともない。あなたは俺の中でなくてはならない存在になってしまったんだ。それはきっと先輩も同じで先輩もまさか今日別れを告げられるなんて思いもしなかったはずだ。最初から好きじゃなかったなんてそんなわけない。あの日俺たちは初めてを捧げあったんだぜ。俺先輩に言われたこと覚えてるよ。ガチガチに緊張した俺に先輩は「お互い初めてだし大丈夫よ。それに知らない人とする訳でもないんだし、お互い愛し合ってるから今からするんでしょ?」俺あの時先輩から出た愛し合ってるの言葉は嘘じゃないと思ってるぜ。先輩が帰る時は何時もカーテンを開けて先輩の後ろ姿を見ていたけれどその後ろ姿を見ることはもう無くなる。先輩俺たちは依存しすぎてしまったんだよ。今のうちに別れとかないとこれからお互いが死ぬ時にどっちかが耐えらんなくなる。ごめんね先輩。貴方が俺の中から消えることもないだろうしあなたの中から俺が消えることもないだろうね。心に傷をつけてしまったけれどこれから傷つくはずだった傷に比べればかすり傷くらいだろうね。ごめんね先輩。愛してるよ先輩。
1/29/2026, 11:26:47 AM