「涙の理由」
小さい頃はとても泣き虫で、家族にトランプやカルタで負けるとすぐ泣いていた。
小学生くらいからは、あまり勝ち負けにこだわらなくなり、悔し泣きをすることもなくなっていった。
部活に入っていた中学三年生のとき、最後の公式大会で県大会出場を逃し、顧問の先生が泣いてくれた。
高校生のとき、初めての彼女にフラれて死ぬほど泣いた。
大学時代は、就職活動をしなかったため、将来への不安で涙した。
営業の仕事をしていたときは、契約がとれず悔しくて悔しくてビルのトイレで泣いた。
娘が無事生まれたとき、嬉しさのあまり看護士さんの前で泣いた。
父親になった今は、『さとうきび畑の唄』を聞くと泣く。
10/11/2023, 9:05:19 AM