馴れ合うつもりなんて、なかった。
こんなの目的のためには必要ない、意味のないこと。
そんなことに時間を割いている暇など自分には無い。
だから関わるのは最低限にするつもりだったのに。
いつの間にか、あの太陽のような、向日葵のような、暗闇を生きる自分には眩しくて仕方ないお前に、気づけば随分と情が湧いてしまって。
離れるのが、つらいと思ってしまった。
違う。
違う。
最初から、自分は、お前らを騙すつもりで。
目的のためには、湧いた情はいの一番に捨てきらなければならない。
それなのに。
いつから、“意味のないこと”を大事にするようになってしまったのか。
それがあいつのせいなら、おれはあいつを恨むだろう。
「今は意味があると思えないことにだって、大事なものはあるんだって!」
そう教えたのは、お前だよな。
なぁ、そうだろ?
11/8/2023, 10:26:06 AM