「ここが終点、人生の終わりだ」
目の前の彼はそう言う
私はいつの間にか教会のような美しいステンドグラスが張りめぐらされた廊下で小柄な男性と対峙していた
「んー、わかってなさそうだね君。ま、大体の人は君とおんなじ反応するし…」
「ここ、どこですか?」
「え?そこから?」
男はキョトンとした顔をした
どうやら知っていて当然らしい
「君どうやってここに来たか覚えてる?」
「いいえ、全く覚えてません」
「えっまじか...」
目の前にいる人?は気まずそうな顔をした
顔だけで会話出来ちゃいそう
「えっと、ここ死後の世界なんだ」
「あ、だから終点って言ったんですか」
「そう。そして人生の始まりでもある」
?どういうことだろう
「いわゆる転生ってやつだね。終わりがあるなら始まりだってあるだろ?」
「へーなんかすごいですね」
「でしょ、……そろそろ時間だ。第2の人生、たのしんでね」
その言葉と共に辺りが明るく輝きはじめた
8/10/2023, 11:23:44 PM