花咲いて何の心配もなかったあの日。春の明るい日差しの中に咲く花をつんで、蜜を吸っては捨てた。いくつもいくつも。ほとんど全ての花を摘み取ってしまっても、ひどいことをしているとは少しも思わなかった。私は純粋で傲慢だった。当たり前に愉快で自由な、あっけらかんとした日々が、いつまでも続くものだと思っていた。
7/24/2022, 8:21:38 AM