NoName

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何処かとおい、あなたの背中。

その姿はまるで、私の知らない場所へ行こうとしているようにもかんじて。

私は後ろからすがるように抱き着いて、小さく祈るように、または呪うように…その言葉を呟いた。

『いかないで』

…この言葉が、あなたを縛り付ける鎖になると知ってるのに。
ああ、私ってば本当にばかだなあ。

10/25/2021, 3:21:48 AM