夏休み、祖父が住んでる場所に帰省する。叔母家族も集まって二泊三日の小旅行の気分だった。川で遊んで森の方に行き廃れた神社を見つけて夜は花火をする。そんな年月を過ぎると思っていた。2011年に全て変わった。祖父は家に帰れなくなった、母も叔母も育った場所に帰省できなくなった。祖父はそこから別の場所に移り住みずっと遠くを見つめていてずっとずっと帰りたかったのだ。13年後祖父は骨壷になり帰ることができたのだ、生前は帰れなかった故郷に。ずっと忘れずにいた故郷に。
7/17/2024, 1:56:51 PM