ぺんぎん

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あちこち遊びまわった帰りに、くったりとしたからだでふたりバスに乗った。街が遠ざかるとともにしっとりとした街の灯りが窓からぱらぱらと差しこみ、その頃にはわたしの肩にこくりと頭をもたせかけて、すうすうと寝息をたてて、きみは無防備に眠っていた。わたしはそのときはじめて、わたしの人生をきみに預けたいと思った。

10/14/2023, 11:51:40 AM