太陽。
太陽は、この世界を明るく照らし、温かい世界を作ってくれている。ここのところは温かくしすぎだとは思うが。
太陽が世界を照らす中で、影も作られる。何もないところに影はできないが、何かがあるところには影ができる。大きな物ほど大きな影を作る。
影は、陽が当たらず、他よりも気温が低くなる。物も見えにくく、なんだかじめっとした場所だ。夏はむしろ、影の方が心地よく感じるくらいだが。
陰陽というが、太陽は両者を生み出す。そして陰と陽は表裏一体だ。どちらかだけでは成り立たない。陽の方にばかり目が行くが、目を惹くほどの陽の裏には、大きな陰がある。
これは何に対しても共通する物だと思う。素敵な人を見た時、素直に惹かれる。しかし、それはその人の一面に過ぎない。その裏には、人に見せない部分がある。素晴らしい表面の裏には、グチャグチャのコンプレックスや固定観念があるのかもしれない。
陰だから悪い部分と言うわけではない。しかし、陽の部分だけ見て、その人をわかった気になってはいけない。陰の部分を積極的に知ろうとする必要はない。両者にとって知るべきではないこともある。
結局、他人と全てを理解し合うのは不可能だ。だからこそ、他人を理解しようとし過ぎず、かといって神格化し過ぎず、その人自身の陰陽をありのまま受け入れる。これが大切なんだと思う。
陽の部分だけで人をわかった気にならないこと。かといって、他人に積極的に陰を見せようとしないこと。これが人付き合いをする上で大事なんではないかと思う。
8/6/2024, 9:23:05 PM