けんじろう

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世界を革命する物語
​昔々、あるところに「社会」という名の巨大な舞台がありました。この舞台に立つ人々は、皆が当たり前だと思っているルールや価値観、共通の物語を信じていました。まるで、皆が同じ王子様を崇め、同じ運命の道筋をなぞるように、無意識のうちに同じように考え、同じように行動していました。
​これは、社会学者が「文化的な宗教」と呼ぶものでした。
​人々は子供の頃から、この「文化的な宗教」を信じるように教えられます。これが「教育」です。学園という名の薔薇の園で、生徒たちは社会の掟を学び、正しいとされる振る舞いを身につけていきます。卒業式は、社会という名の世界を構成する一員となるための通過儀礼でした。
​多くの生徒は、この舞台で役を演じることに何の疑問も持ちませんでした。それが当たり前であり、この世界で安らかに生きる唯一の方法だと信じていたからです。彼らは、社会の価値観を無批判に受け入れ、それに従うことで「大人」になっていくのだと思っていました。
​これが、この世界を支配する「社会洗脳」された状態です。
​舞台から降り、革命を志す者たち
​しかし、中にはこの世界の裏側を見てしまった者たちがいました。彼らは、学園の時計塔が実は止まっており、共通の信仰が必ずしも真実ではないことに気づいてしまったのです。
​彼らは、社会洗脳されていない人々でした。
​この人々は、二つの異なる道を選びました。
​1. 世界を壊そうとした者たち(反社会)
​一握りのデュエリストたちは、この世界のシステムそのものが偽りであり、多くの人々を不幸にしていると結論付けました。彼らは、「世界を革命する力」を求め、既存の秩序に剣を向けました。彼らの闘いは、偽りの王子様を打ち倒し、棺に閉じ込められた真実を解き放つためのものでした。
​彼らの目的は、この不完全な学園のシステムを壊し、より真実で、より公正な新しい世界を創り上げることでした。彼らの行動は、既存の秩序に反し、危険な「異端者」と見なされました。人々は彼らを「反社会」と呼び、恐れました。彼らは世界の「殻」を破る道を選んだのです。
​2. 世界から静かに去った者たち(非社会)
​一方、別の道を歩んだ人々もいました。彼らは、世界の嘘に気づきましたが、それを力で変えようとは思いませんでした。ただ、決闘という名の虚しい競争や、大人たちが求めるくだらない役割に嫌気がさし、「自分にはこの世界は合わない」と感じたのです。
​彼らは「世界の果て」と呼ばれる場所に辿り着きました。それは、学園のルールも、大人たちの期待も届かない場所でした。彼らはそこで、誰にも邪魔されない自分だけの時間を生きることにしました。誰かと関わることをやめ、自分自身の内面へと向かいました。
​彼らの行動は、学園の外側にいるため、誰にも迷惑をかけません。しかし、人々は彼らを「世界に関わろうとしない変わった人たち」と見なしました。彼らは「非社会」と呼ばれ、世界から距離を置く道を選んだのです。
​こうして、社会という名の巨大な学園の上には、虚構の王子様を盲目的に信じる人々が立ち、その周りには、世界を革命しようとする「反社会」と、世界から静かに去った「非社会」の人々が、それぞれ別の道を歩んでいったのでした。そして、この世界の革命の物語は、これからも続いていくのです。

9/13/2025, 8:58:43 PM