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今年、本厄の私。
近くのお寺さんで、19時より厄払いがある。

お母さん達の分まで払ってもらうつもりで、1人、
少しの孤独に耐えていた。

厄払いのお客様達がお坊さんを囲んだ。

お経と、太鼓の音。
そして護摩木を焼く火。
私は、どんどんその世界に吸い込まれていくようで。
特別な夜への招待状。私宛の、招待状?
このまま、行くとこまで行けば
———会いたかったあの人に、会えるかもしれない。
と、願いにも似た想いを抱く。
会えるはずも、ないのに。



——--今年の夏、私は家を出る。
貴方を思い出さないような、キラキラとした都会の波。
貴方よりもさぞかし、心奪われるであろうと。
そんなわけ、ないのに。

1/21/2024, 1:14:04 PM