いつからだろうお気に入りのオモチャが可笑しくなってしまったのは
そうなってしまった原因は紛れも無く自分のせいだというのもわかっていた
無理矢理、連れ回したりしては彼を振りまわしてきた
それでも、いつも笑ってい後ろをついてきた
それに味をしめた自分は、次第に内容もどんどんとエスカレートしていった
驚かしたり、怖がらせて泣かせては、その泣き顔を楽しんだりもした
だが、豊かだった感情表現も、最近は困ったように少し笑った顔しかしない
怒るようなことをしてみても、ただただ『ごめん』と笑ってはぐらかす
そんな顔にさせたかったわけじゃない
けど、そんなふうに思う自分の心もわからなかった
『お気に入り』2024.02.18
2/18/2024, 10:01:55 AM