梅谷理花の内面からこぼれるもの

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たとえ間違いだったとしても、始めてしまったものはそう簡単には止まらない。
私たちを、私を裏切った、貴女の血を継ぐ少女。普通なら見たくもないのだろうが――私は強く焦がれた。そこにたしかに、好きだった貴女の面影があるのだから。
貴女の血は我々に必要だ。それも詭弁なのだけれど、始めたものを止めるわけにはいかない。
ごめんなさい。貴女の大事な娘を、私の妻にします。

(縹悟 独白)

4/22/2023, 3:34:42 PM