「やります。特に予定もないですから。」
急に頼まれた人探し。二人の少女を探せという。
夕日は赤く、空には黄金の雲が浮かんでいる。
死ぬには良い日と思っていたが、予定が入った。
どうせ捨てるはずだった命だ、使ってやろう。
路地裏のフェンスを越えて、ないはずの4番線で6両編成の無人列車に乗り込む。気がつくと日はずいぶんと大きく、低かった。夕日かと思っていたが日は東。時計は4:30を指したまま止まっている。
気がつけば列車は終点の街に停まっていた。
どこか懐かしく、寂しい街だった。
7/26/2023, 11:09:08 AM