群青

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ピンポールの星、もしくは暗幕
他人顔の月の白々しいこと
断崖絶壁の谷底
灯は絶えることもなく、
否、絶やせよう筈もない
鳥篭よりも強固で冷たい断崖に孤独と棲まう
3.8cm/年、その距離はこの街から始まっている
底に沈んだ街に行き交う人、ひと、ヒト
きっと擦れ違う誰かはワタシの知らぬ誰かの大切な人、なのだろう
そこにワタシの大切な人はたった1人もいない
ひと、ひと、ひと、雑踏
迷子、孤独、焦燥、途轍もなく
ピンポールの星、もしくは暗転
他人顔の月の白々しいこと
足元が砂上と化す
ひと、ひと、ひと、雑踏
そこにたった1つもワタシの知るぬくもりなどない
冷たい断崖に孤独と棲まうホログラフィー




#街へ
 




1/28/2023, 12:41:58 PM