翠蘭

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手に馴染まない鍵を握りしめて
見慣れない扉を開く

窓から差し込む眩しい光
少しくすんだアイボリーの壁
艶のあるナチュラルなフローリング
所狭しと敷き詰められた段ボール

ここは大都会にひっそりと佇む小さな孤城
わたしと苦楽を共にするであろう唯一無二の相棒

わたしは姿勢を正し、静かに一礼した。



「狭い部屋」 by 翠蘭

6/4/2024, 2:08:52 PM