snowsiou

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「こんにちは、雨の件でお越しですね。私が雨散らしです。そして、後ろに」
「僕が雨呼びです」
黒衣の二柱を目の前に、緊張はピーク。
でも、祈りを伝えるべく、震える唇を無理やり開く。
来週末の地区予選が終わるまで、梅雨入りを延ばしてほしい。どうか、お願いします。
「部活のマネージャーさんって、昔も今も熱心だよね」
「本当に。どうして寿命投げ打ってここに来ちゃうんだろう」
不思議だね、と言いながら、少し微笑んでくれた。
それが、最後の記憶。

【あいまいな空】

6/15/2024, 3:46:38 AM