突然の君の訪問。
雨の日の深夜1時20分
インターホンが鳴った
「ごめんね…こんな夜遅くに…」
メールで話したいことがあるから家に行くと言われたから来ることはわかっていた。
「夜道大丈夫だった?」
「うん…大丈夫だったよ」
彼女は俯いたままだった。
「俯いてるけど何かあったの?」
「いいえ、何も無いわよ」
彼女は顔を上げ笑った
だが、それは作り笑顔だった。
僕にいつも見せている笑顔とは違ったからすぐに分かった
「話したいことって何かな」
「あのね…付き合ったばかりだけど別れたい…」
「なんで…」
「貴方の優しさのせいで依存してしまいそうだから。貴方なしでは生きていけなくなりそうで怖くて…」
「私ね、もう、裏切られたくない。私の期待しすぎが悪いのかもだけど、今まで依存しては裏切られての繰り返し」
「だから、貴方に裏切られる前に、依存する前に別れてほしい」
彼女は泣きながら言ったんだ。
泣くほど辛かったんだとわかった
「依存してもいいよ。」
「え…」
「僕は君をとても知っている。裏切らない」
「僕が裏切ったら殺していいよ。」
お互い依存し合おう
8/28/2023, 10:10:51 AM