青春 藍

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※今回は、ある実話を少し変えて制作しました。

最初から決まっていた。

そんなことは、ないはず。
僕は、そう思って勉強していた。
偏差値30、絶望的だった。
どんなに勉強しても、成績が上がらなくて、勉強を諦めたあの日。
そこから、偏差値がどんどん下がっていき、偏差値20まで落ちた。
僕には、勉強の才能は、人未満だったと思う。
最初から、決まっていた。僕には、勉強の才能がない
でも、他に出来ることがあるわけでもなかった。だから、もう一度、シャーペンを握って、参考書と、ノートを開いて、勉強を始めた。問題を読んだ。
全く分からない。
でもやるしかない、そこから、少しずつ、昔の自分を取り戻した。そして、目標が決まった。
僕は、偏差値70の高校を目指す。
クラスメイトに笑われた、親に馬鹿にされた、成績上位の奴にお前には無理と、散々言われた。
それでもやり続けた。睡眠時間も削った。そこから、成績は、上がっていった。上がっていっても、偏差値70は無理と、言われるだけ、
そんなの僕が一番分かってる
ただただ勉強した。でも、
模試をやっても、D判定。
直前の模試もD判定だった。
泣きそうだった。
それでも、勉強し続けた。
合格発表当日、番号はあった。
泣いた。
とりあえず、親に、見せた。驚いた顔で、やればできるじゃない。
と言われた。
いわゆる、手のひら返しって、やつかな。
あんなに馬鹿にしてたけど。
それはともかく、とても嬉しかった。
今までの努力が報われた。
確かに僕には、勉強の才能が無かった
でも、死ぬ気でやれば、ここまで上がれるんだ。

確かに才能は、最初から、決まっているかも知れない。でも、結果は、最初から、決まっているわけではない。僕はそう思った。

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実際、偏差値20から、70まで上がった人がいます。とても努力されたのだと尊敬しています。今回は、その方のお話を、元にして、少し変えて、制作しました。

8/8/2022, 1:07:41 AM