「なんか予感がするんやけど、俺お前と結婚すると思う」
中学生の時、クラスで2番目に変人の山下に言われた。
1番目に変わってた倉敷は覚醒剤のやりすぎで道頓堀に飛び込んで浮かんでこなかった。
「いや、忘れてええよ。この会話。別に。なんか、そんな気ーしたから」
山下はそう言うと、隠し持っていたスマホで違法ダウンロードの漫画を読んでいた。会話に飽きたみたい。
私はむかついて、舌打ちしながら山下から遠ざかった。
内心めっちゃ山下が昔から好きだったのだ。会話はムカつくが、幼馴染だし。
卒業式の日。山下は覚醒剤のやりすぎで死んだ。
倉敷から覚醒剤を回してもらっていたみたい。
残された学生バックには、ぼろぼろになった覚醒剤の注射器と、震えた字のラブレター。
原稿用紙100枚。全部「好き」しか書いてない。
私は悲しくなって、屋上からラブレターを紙飛行機にして飛ばした。ラブレターには、「私も」と書いて。
せめて、あの世にいるバカに、ラブレターが届くといいなと、半ば虚しく寂しく、なりながら。
10/21/2025, 1:47:49 PM