もしもタイムマシンがあったなら、私はどうするんだろう。
未来に行くのか、それとも過去に行くのか──。少し勿体ないような気もするけれど、「使わない」というのも立派な選択肢のように思えてくる。
未来に行けば、私と彼がどうなっているのか知れるだろう。
過去に行けば、初々しかったあの頃を思い出せるかもしれない。
どれも素敵に思えるけど、やっぱり私は今に留まっていたいなあ。確かに、あの頃のような初々しさはないかもしれないし、私たちの仲をこの先も続けていける保証もどこにもない。
でも、それでも⋯⋯私は彼と共に今を生きていきたい。
何も知らないままの、等身大の私で彼を愛していられますように。
そう思いながら冷めてしまったココアをぐっと飲み干した。
7/22/2024, 11:12:23 AM