勿忘草(わすれなぐさ)、
あ、あの花名前は確か...
俺は今見つけた花をを眺めながら昔のことを思い出した
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俺らは二人で公園のベンチでどうでもいい話をしてた
「ねぇ愛せないってことはさ離れてしまったら覚えていられないの?」
「ねぇねぇ」
あーうるさい
「俺は人を愛するってことがまだできたことがない」
なんて言ったばかりにこんな会話をしなけりゃならないなんて
「だーかーらー、なんで愛せなかったら忘れんだよ」
「僕が人は愛され、愛さないと興味が失くなっちゃうと思ってるから」
「僕は君に忘れられたくない」
「はぁ?」
意味がわからない
なんで俺に?
「□□は男のくせに俺に愛されたいのか?」
「...」
「なんだよだんまりか」
君が何か口を開け何か言おうとしてまた口を噤んだ
「はぁ」
俺はなんでこんなことを言ったのかと後悔した
「...君はさ今まで友達になった人皆覚えてる?」
「んー覚えてないな」
「僕も、でも印象に残る人は覚えてるでしょ?」
「まぁそうだな」
「その人もいずれ記憶からいなくなっちゃうかもだけど、」
「特別な感情を持ってれば忘れられない」
「っーことは□□はその特別な感情は愛することだと」
「うん」
そういう考えもあるのか、
「でも俺は愛す方法はしらない」
「君みたいな人は初めて愛した人のこと嘘偽りなく愛せそうだね」
「□□は違うのか?」
「僕は、わからないね」
「でも訴えるようで悪いけど僕は君に忘れられたくない、忘れないで欲しい」
「ん、分かった」
「こんな話ししてごめんね~あ、そうだ!この花あげる!」
そう言ってある花を渡してきた
「これ勿忘草っていう花なんだ、」
「へぇ小さい花、可愛いな家に飾るかな、ありがとな□□」
「へへ...じゃぁそろそろ帰ろ!日も暮れてきたし暗くなっちゃう」
「そーだな」
その後□□は遠い場所に転校したんだっけ、
あの花の花言葉は「私をわすれないで」だったな、
そろそろ帰ろうまた会えればいいな
覚えてたよって伝えてやらなきゃ
2/2/2023, 10:43:37 AM