絢辻 夕陽

Open App

窓の傍から見えるのはいつも山岳の風景。
最早、見慣れた風景だ。
季節の移ろいと共に山々の色めきは変わる。
春は山桜、夏は青々とした新緑。
秋には紅葉で赤に染まりゆき枯れ葉としてやがて
散っていく。
冬には雪が積もり白く染まる木々達。

年齢を重ねれば重ねる程その季節の移ろいによる自然の恵みや有り難み、そして自然の畏怖を知る。
自然は常に人間や動物達、そして植物達と共にある。

人は自然の事をどう思っているのだろうか。
傍にあるから当たり前としか思っていないのだろうか。
自然があるからこそ私達は生きていけるのだ。
自然の恵みや自然に対する畏怖の念があるからこそ生きていけるのだ。

人はそれらが当たり前にある事に対する有り難みに気づいているだろうか。

山に至っては山岳信仰と言うものがある程だ。
自然とは厳しくも常に傍に存在し、我々を見守ってくれている存在なのかもしれない。

「自然と共にあり」

7/1/2024, 12:08:05 PM