月音✰⋆。:゚・*☽

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君がいなくなってから気づいたんだ。
私には君しかいないって、「ねぇ、もう一度私に微笑んでよ」私は彼と写る写真を手に取りながら涙を流した。
涙で視界がぼやけてしまいもう写真に写る彼の微笑んでいる姿すら見えない。これが運命だったのだろうか。

彼のSNSをチェックすると、私じゃない女性が彼の隣で
微笑んでいる。仲良さそうに2人おでこをくっつけ合わせていたり、見つめあっている写真がちらほら見受けられる。
「もうあの頃の私たちには戻れないのかな。」そう呟きながら今日も私は涙を流す。

3年前のある日、あれは雨が降っている夜だっただろうか。
会社が終わった頃、突然彼から電話がはいり、「ごめん、急なんだけど話があるんだ」と言われ、気になりながら指定された場所へと向かった。 彼の口から出たのは思いもよらない言葉だった。「ごめん🙏別れよう。好きな人が出来たんだ。」と言われ、私は何度も聞き返した。
彼曰く、会社の2歳下の後輩を好きになってしまったらしい。私は泣きながら帰路を歩き、すれ違う人に泣いているのがバレないように下を向きながら歩いていた。

翌日の朝、友達からLINEが送られてきたので確認すると、
「昨日友達と映画に行ってたんだけどさ、そしたら〇〇の彼氏さ隣に女連れてしかも手繋ぎながらめちゃ楽しそうにしてるのみたんだけど」 私はこの送られて来たLINEを見て
怒りと共に悔しさが込み上げてきた。

私はこの3年前のことを一生忘れないし彼から告白してきたこともデートした場所も交わしてきた会話も私にしてくれたことも何もかも忘れられない。
それと共にこんなクズ男を好きになった自分もほんとに悔しいし彼のことを嫌いになりたいけど「好き」という気持ちに3年たった今も変わらない。彼を失った喪失感がほんとに大きいしもうどうしたら良いの...


これはフィクションです。

                    「喪失感」

9/10/2022, 2:50:22 PM