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さむい海を一人で歩く

ちゃぽんと鳴る投げた石ころ

息を細く吐きながら、涙目のあたしはまだ俯いて

なくせないから美しいと

景色には嘘はつけないと

さむがる悴んだ手を広げて

遠くの灯を見つめたあたし

貝殻にぜんぶ吐き出せば楽じゃないか

いっそ海にさえ藻掻いてしまえば生きれたのに

悲しくなって

愛を売って

死にたくないと呟いた

朝焼けの、海

10/2/2024, 4:33:08 AM