地面の奥深くに埋めた大事な手紙。 眼の前のことに夢中だった小学生の頃の自分。 夢、思い出、好きな人への思い、沢山の気持ちを込めた手紙。1枚の薄い紙に、どんな思いが詰まっていただろう。いつ探しに行こうか、明日、来週、来月、来年、再来年、何年も先。 動かない瞼に、乾いて痛む唇。手の痺れる感覚は全身に伝わってくる。耳元で一定のリズムを刻む、聞き慣れた機械の音。今日は体が重い。懐かしい記憶を掘り起こすのはまた今度。 『手紙の行方?』3
2/18/2025, 2:11:15 PM