今もまだ思い出す。あの場所から見える景色は沢山の色に溢れていてカラフルで、熱気と歓声に満ちていて、鼓動がどんどん早くなっていく――そんな、何よりも好きで楽しい場所だった。もう私があの場所に立ってもきっと灰色の景色しか見えない。何の音も聴こえない。心が昂ることも、もうない。あなたがいないあの場所に、私が立つ理由はない。
5/1/2022, 11:28:05 AM