真冬

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気が付いたら私の世界は色を忘れていて

私が世界に生まれたこと

その全てがどうしようもなく虚しかった。


肉体と精神の全てが元からなければ

この苦しみも生まれることはなかった。


人はいつか死ぬけれど

そのいつかを待つことが気持ち悪い。


今から幾度の幸せを感じようと

それはただの延命行為に過ぎない。


ただ幸せになりたかっただけだった。

世界に色が欲しかった。


明日を生きたいと思えるようになりたかった。


このつまらない延命行為も

未来にあるかもしれない幸も不幸も

放棄して私は消えたい。


12/13/2023, 8:07:13 AM