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君の好きな色は?
そう聞かれたから、わたしは絵の具で混ぜて作った好きな色を見せた。
色がぐちゃぐちゃ混じってるけど、
この色が好き。自分の個性を詰めた色。

そしたら、
「何この色!全然だめだよ。もっと綺麗な色じゃないと。」って。
こんな風に
自分の好きなものを
否定する人が世の中たくさんいる。
そんなこと言われていると、
だんだん絵の具の色が濃いまま。誰にも認められないまま。
紙に馴染まなくなって
生きづらくなる。

 ―でも、水を与えるように
「その色個性的でいいね!」「その色の作り方教えてよ!」
ってやさしい言葉の水をあげれば
 その色も紙に馴染んで周りが見やすくなる。

 どのくらいの水の量で
どのくらいの絵の具の濃さで生きていくのか。
 その絵の具でキャンバスに絵を描くのが人生だと、
わたしはおもう。

#好きな色

ーあとがきー
水の量は他人の言葉、
絵の具は自分の色だと解釈すると
わかりやすいかなと思います。

6/21/2023, 12:38:58 PM