私はいっつも結局一人ぼっちのつまらない人間だ。
そんな私を変えてくれた人がいる。
彼女は、どんな時でも私のそばにいてくれた。
黙って私の話を聞いてくれた。
友達を作るのが苦手な私にとって、唯一無二の大切友達だった。
ある放課後、彼女に悩みを打ち明けたことがある。その時も彼女は黙って話を聞いてくれた。
「私は、いつも一人ぼっちな人間だ。」
そう言った時、彼女は一瞬悲しい顔をして、こういった。
「あなたは一人ぼっちじゃないよ。私がいるじゃない。二人ぼっちだね。」と。
二人ぼっちか。確かに、そうかもしれない。
その時はそう思った。
けど、やっぱり私は一人ぼっちだ。
1人で部屋に籠っているただのぼっち。
あれ以来、彼女とはあえていない。
そもそも、元々彼女はいなかったんだ。
彼女は、私が作った“イマジナリーフレンド”だった。
3/21/2024, 2:46:17 PM