「心の翼」
「明日、良い笑顔見せて」と願っても
叶う時、叶わない時がある。
叶う時は、最悪の事態を想定し、
叶わない時は、八方塞がりになる。
心の翼をもぎ取られ、
何も無い「無」の状態になっても、
再び翼は生えて来ていた。
それを何度か繰り返すうちに
羽根は絶望の色に染まり、
生えなくなって行った。
翼が無くなると、ただの人になり、
「人間になったんだ」と勘違いした。
人になったとしても、
何も無い「無」の存在。
歯車の一部になる存在。
助けを求める様に翼を求めた。
誰かが声を挙げる。
「再生を求めるな。現状を受け入れろ」
その人の言ってる事は
本当かは分からない。
「受け入れる」の先に道はあるか?
道を歩くのは自分自身。
道を突っ切って走って行ったら、
一回り大きな翼が生えた。
12/10/2021, 1:22:57 PM