047【大事にしたい】2022.09.21
カッコよくいうと「反動形成」、これは心理学でいうところの防衛機制の一種で、心の中にある思いとは真逆の言動をとることで、自分のメンタルの安定を保とうとすること、とでも理解しておいてもらえたらよろしいかと思うのであるが、まあ、それは要するに、恋愛とか愛情関係の面では、往々にしてひねくれた形で「好きだ」という気持ちを表出することになりがち、という傾向として現出するらしく、心理学の解説でも、好きな女子をいじめる男子、という例が用いられることが非常にベタである、といえば、大概の方には、はいはい、あーね、とピンときていただけるだろうと察せらるわけなのであるのだけれど、つまり、赤裸々にいうなれば、私は、ふだんは夫に対して「バーカ」とか「もう、いや、キライ」とか頻繁に口にするのが日常であったりするのだが、反動形成、平たくいうところの、ひねくれもの、である私という存在において、実際のところその本心はというと、まあ、こんなことをココでわざわざ公表するのもどうかと思うんだけどなぁ……、なんどと胸中ぶつくさこぼしつつも、
自分史上最高に大事にしたいのは、夫
というわけで、しかしながら、なぜこれが子どもではないのか、むしろ無力な子どものほうがより大事にして庇護してやらねばならぬ存在で、ゆえに、大人としても頑丈な夫よりも子ども第一でなければ筋が通らぬ気がしてならぬのだが、考察するに、これは自分でも理屈が詳らかではないのをお断りしておくが、おそらくは、いずれは親の手を離れ、誰か別の人に頼るようになるであろう存在と、夫という、なにかやむをえぬ事態にでも陥らぬかぎり、否応なく死ぬまで一緒の存在との差異を、無意識裏に考慮してのアレではないか、と推察される次第なのである。
9/21/2022, 1:11:39 AM