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今年の抱負は「自分のやりたいことを精一杯」

この抱負を掲げ、私は今年過ごしたいと思った。
だが、今年の正月はぜんぜんゆっくり過ごせなかった。みんながゆっくりしていて、お酒を飲んでいた人もいただろう、
1月1日午後4時頃わたしの県は崩壊した。
私は石川県在住の中学3年生。緊急地震速報の音が
家に鳴り響いた。家族はみんな家にいて、
1度目の揺れは大きくはなかった。
最初はいつもある能登の地震で、またちょっと揺れただけかと思っていた。
するとまた緊急地震速報の音が鳴った。2度目の揺れは
大きいどころの揺れではなかった。皆が外に出るほど大きな地震で、私が生きてきた中で1番大きな揺れだったのではないかと感じた。東日本大震災のときは私は1、2歳ぐらいだったから記憶はほとんどない。
揺れは収まらず、テレビをつけるとアナウンサーが必死に「高台へ逃げてください」と言っていた。
本当にやばい事なのだと改めて実感した。
外に出て、揺れが収まった時に家の中を見ると、物は落ち、食器は割れ、家具が倒れるなどという衝撃的な図。私は家の中に入った時言葉を失った。
だって、お正月でみんなゆっくりしてて、今日は一年に一回しかない特別な日で親戚で集まっていた家もあっただろう。

5分前までの日常が突然消えた。

今回の地震で私の家が崩れることはなかったが、
七尾や志賀を見ると、金沢はどれだけマシだったのだろうとそう思った。ほんとうにたいへんなところは
火災や家が崩れたり、瓦礫に挟まっている人もいた。
今、この瞬間も家族を探している人、生死の境目にいる人がいっぱいいるだろう。同じ日本、同じ県内、同じ市内に至ってもこんなに差があるのだと実感した。
今もまた揺れた。また緊急地震速報の音だ。
地震と聞くと足が震える。1日に起こった2度目の地震を思い出す。家族が死ぬかもしれない、大切な親友が突然いなくなってしまうかもしれない。
そう考えると恐怖で震えが止まらない。
余震が怖い。でも、私は家族を守らないといけない。
そんな綺麗事を言うだけ言ってやらないような人にはなりたくない。
あんたまだ子供でしょって言われたっていい。
私は自分のやるべきこと、やりたいことを真っ直ぐに
やろうとしてるだけ。それが今年の抱負だから。

1/3/2024, 2:07:08 AM