ぺんぎん

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ただ、なにを差し引いたとしても、そばにいたかった。このままきれいな世界でふたりだけで。だから待っていた。きみはきみだから すきだった。きみがここを離れる前にふたりで遠くに出かけたことがあった。体が焼け落ちるほどにあつい愛をぶつけあった。ふたりの部屋にふたりの呼吸だけが充満して、もうこれが棺おけならいいのになんて思っていた。

5/21/2023, 2:17:37 AM