形のないもので身近なものというと、言葉が思い浮かぶ。どうしてもモノにはできないその音の、微細なニュアンスや声色の違いからも変容するそれは人の心を巧みに操り、救いにもなったり時には言葉のナイフとして突き刺さる。その形のないもので、人の心は動かせる。だから、私は小説を書くのが好きなのだと思う。
9/25/2023, 3:30:27 AM