August.

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〈子供のように〉

子どものように笑う彼女が好きだ。
けたけた笑い、ツボにハマってひーっ、ひーっ笑う彼女が好きだ。
私があなたに「好きだ」と伝えても、きっと「酒に酔ってるの?」とからかわれるか、「私も好きー」と言われる。
きっと彼女にとっての「好き」は友情的な好きなんだと思う。
私はさ、本気なのに。
キスだってできるし、抱こうと思えば抱ける。むしろ抱きたい。愛したい。私が今まで、どれだけ我慢してきたのか。目の前で別の人とのデート話や大人のあれこれを聞かされたこっちの気持ちも考えてほしい。
君だって、同じ色が好きじゃん。
私、女だけど、君の恋愛対象外なんだね。
そうなんだね。
だって、一度も私の告白を真面目に受け入れたことないでしょ?
目の前でキスしてきて耳を赤く染まらせながら、酔った勢いだと言い訳して。
私はあなたの嫌がることはしたくないよ。
でも、私のことを少しでも気があるなら、こういう子供じみたことは辞めてよね。
「ほんの少し興味があっただけ」じゃ済まされないよ。
私は君と違って、真面目なんだ。
気があるなら、言葉にして?行動で表して?
そして、抱きしめさせてよ。
「愛してる」って言わせて。
君が望むなら、そういうこともしてあげる。
君と違って初心なんてものは捨てたし、どっちの立場でも君を悦ばせる自信があるよ。

もしかしたら子供みたいのは、私の方かもしれない。

10/13/2024, 11:49:50 AM