ぺんぎん

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パックのヨーグルトをひたすらに口に運ぶ君の心根の先に、なにが生まれたのだろう
君は私に、スプーンまで食んでと促した、熱からさらされた指の末端がぬるい
どろっとしたぬかるみを咥えても、酸っぱくて、にがくてあまい、ぬるい、それだけ
決して好き、には至らなくてそれどころか
きもちわるくて、それよりひどく胃もたれして、それでも君はすきだとばかり呟いている
君の愛している、の密度に犯されそうになる、ふたつの喉仏がずっと浮き立っていた

11/12/2022, 12:13:00 AM