NoName,

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昨日までとほぼ同じことの繰り返しの毎日。
朝目覚まし時計にたたき起こされ登校し、つまらない授業を聞き流し、塾へ行って帰宅する。

繰り返しの毎日のはずだったのに。
今朝ときたら目覚ましより早く起き、授業がつまらないのは変わらないけど、窓の外の青空を見ながら、昨日の君の柔らかい唇の感触を思い出してニヤけてしまう。
塾の前に1人で食べるコンビニ弁当すら激しくうまく感じるなんて、頭がおかしくなったかな?

告白して、君がうなずいてくれた時は嬉しかったけど不安もあった。君は僕を受け入れただけで、僕の君への思いと同じくらい、僕のことを好きになってくれるのだろうか?僕の好きが一方通行のままだったら。

でもまさか、君から唇を寄せてくるなんて。君も僕を好きになってくれたんだって、やっと思えた。
すべてが光輝いて見えるなんて、青春小説の中だけのことだと思っていた。モブの僕になんて絶対に起こりえないって。

だけど君が僕の日常をこんなにも素晴らしいものに変えてくれた。


お題「日常」

6/22/2024, 11:14:01 PM