闇の精霊

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【心の灯火】
「お疲れ様です」そう言って僕は会釈をして会社を後にする。上司からの叱咤、同僚の陰口に妬み、使えない後輩。あぁ、イライラする。人が殆どいない電車に揺られて、人気のない道を行く。疲労困憊の身体にはこんな当たり前の事すら辛い。だが、僕は一度も折れた事はない。何故なら大切な人がいるから。誰にも知られていない唯一の人。ね、僕だけの灯火ちゃん。怯えた目も素敵だよ

9/2/2024, 10:08:43 AM