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〜手のひらの贈り物〜


公園のベンチにひとり座り、
そよ風の中、遠くを眺めていた。

両手を包むようにして、
男の子が駆け寄ってくる。

「はいっ。あげる!」

守るように摘まれた
四葉のクローバーが差し出された。

「……いいの?」
「いいよ」

男の子は走り去り、
手には小さな緑と、
触れたままの温もり。

手のひらの贈り物は、
幸運かは分からない。
それでも、
世界は少しやさしく見えた。

12/19/2025, 10:43:06 AM