吉川モモヨ

Open App

今日はひとつ早い電車に乗ったのに、
いつも見かけるあの人がいる。

マフラーのなかで口元が緩んだ。



たった数駅。数分だけど、
春が来たら1年が経つ。

名前も年齢も、何をしてるのかも知らない人。

それなのに
毎朝、家を出る理由になってた。


窓から差す光で、透き通って見える瞳が綺麗。

まだまだ、ずっと見ていたい。
こちらにはどうか気がつかないでいて。




----- 見つめられると

3/29/2024, 2:59:22 AM