狼星

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テーマ:風邪 #34

※この物語は#20からの続編です

「へっくしっ!」
僕がくしゃみをすると隣りにいたミデルがビクッ! っと肩を上げた。
「ごめんごめん」
僕が謝ると
「風邪? 大丈夫?」
そう心配される。風邪なんてめったに引かないからなぁ…と思った。最後に風邪を引いたのはいつだろう…。
「急に寒くなったからねぇ…。冬が近いのかも」
そう言ってミデルは手袋の上から手にはぁっと息をかけた。手袋をいつもしているミデルだが、生地が薄く冬はやはり寒いらしい。
「温かい手袋買おっか」
僕がそう言うと少し間を開けてミデルのクスクスという笑い声が聞こえ
「そうね」
ミデルの口角が少し上がるのが見えた。

12/16/2022, 1:49:39 PM