磨りガラスを削ったみたいに細やかな雨が、皮膚の内がわをしつこく濡らすその首を躊躇なく押さえつける、肉体へ食い込む恐怖を君は金切り声で振るいにかける輪郭の崩壊、肉体の潰れるときに伴う悦びに痛み、反して、やさしいささやきほそい脚がばたついて跳ねる、わたしは爪を圧迫する肉の触感に心地よさを覚えている脳みそで膨らんだ風船の束がいちどに破裂する音、残飯を漁る野良猫の声、きれいな沈黙
12/26/2022, 10:04:45 AM