花嫁はブーケを握る。誰もが固唾を飲んでいた。
彼女のノーコン具合を知っているからだ。
前に投げようとすれば後ろに飛ぶ。かといって後ろ向きで投げようとすれば何故か前に飛ぶのだ。
さて、晴れの日である今日はどうなるか。
花嫁振りかぶって投げました。なんと、とてつもなく上空へ上がりましたが無事女性陣の方へと飛んでいく。
だが誰かがそれを掴むより早く、そして速くトンビが掴んで持っていく。
「トンビは油揚げでなくともいいのか」
新婦の父親の言葉は、その場によく響くのだった。
2/9/2026, 10:45:38 AM