未完99

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[真昼の夢]

...暑い。
暑さでアイスのように溶けるような真昼の暑さ。
暑さで視界が溶ける...

気づいたとき、目の前には小さな私が居る。
何故子供のころの私が...?
小さな私は不思議そうにこちらを見ている。
...と思ったが、机に掛かっている私の鞄の方を見ている。
どうやら、鞄のキーホルダーが欲しいらしい。
私はあげることにした。
あげたキーホルダーは私が小さい時に惹かれた物だった。
...?そう言えばいつから、私はあのキーホルダーを持ってたのだろうか。
その時、視界が溶けるようになる。

気付けば、夕方になっていた。
どうやら、私は教室で寝てしまっていたようだ。
机に掛かっている私の鞄に付いてるキーホルダーが小さな音をたてる。

なんとも不思議な真昼の夢。

7/16/2025, 11:03:59 AM