みとり

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お題:岐路
タイトル:人生の岐路とパラレルワールド

全ての人は常に選択をして生きている。
就職や進学といったその後の人生を大きく変化させるものから、コーヒーか紅茶か、みたいな取るに足りない小さな選択まで。
世界中が選択肢に溢れている。

そんな世界に生きているとどうしても選択を後悔することがある。
少なくとも私は「あの時ああしていたら…」と考えることはしょっちゅうだ。

ところで、「パラレルワールド」という言葉を聞いたことはあるだろうか。
「平行世界」と呼ばれることもある。
私たちが生きる世界とは似て非なる世界がある、という考え方だ。
ファンタジーとかSFの作品にもよく採用されていると私は感じている。

それはさておき、私はそのパラレルワールドを「私たちが取らなかった選択が生み出す世界」だと解釈している。
かっこよく言うなら「ifの世界」、あるいは「たらればの世界」だろうか。

例えば私が朝食におにぎりを食べるか食パンを食べるか悩んで、結局おにぎりを食べたとき、生まれたパラレルワールドの私は食パンを食べる。
その後Tシャツを着るかポロシャツを着るか悩んで、結局Tシャツを着たとき、生まれたパラレルワールドの私はポロシャツを着る。
このとき、それぞれのタイミングでパラレルワールドが生まれるので、世界は合わせて4つできる。
こんな感じで星の数よりも多い世界が日々生まれているのではないか、という妄想をしている。

以前の投稿(後注:4/15の投稿、お題「神様へ」)で、宇宙が生まれた際に複数個宇宙が生まれたかもしれないという説があると書いた。
もしも私たちが想像するパラレルワールドがそれらの宇宙のことだったらと考えるとなんだかとても面白いし、わくわくしないだろうか。
そして、私が取らなかった選択ももう一人の私が代わりに取っていると思うと後悔が少し薄れて安心できる。
なるようになるさ、と思える。
人生の岐路に立たされて緊張したときはこれくらいお気楽に考えている人もいるということを思い出してみてほしい。
それで前向きになれる人がいるなら、私の生きている意味もあったというものだ。

6/8/2024, 4:31:39 PM