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ずっと隣で

小学3年生の春、君に出会った。
『気持ちの整理がつきました、新しい家族を迎えようと思います…』と墓前で報告した。
大切な家族が亡くなって、一年が経って両親と行ったお墓参りの後だった。寄る予定はなかったが、不意に母が提案したため、近所のペットショップに寄った。そして閉店のセールをやっていた。ガラス越しに真っ先に見つけたのは一匹のヨークシャーテリアの子犬だった。そして母が君を抱っこした時に感じるものがあったのだという。
「この子に決めました」と即決だった。今で考えるとこれが縁というやつだろうか…
そして新しい家族になった。まだ小さかった私と君。出会った頃からわんぱくで元気だった。明るくフレンドリーではあるけど、好き嫌いがはっきりしている君。
ずっと隣で一緒にすくすくと成長して今ではお互いに大きくなった。私は社会人になり、君はもうシニアと呼ばれる年齢。子どもの頃はよく理解してはいなかったけど、今では分かる。人と犬の寿命の違いが…
だからいつか必ずは君とのお別れがくるだろうけど、
その時まではこれからもずっと隣で君との思い出を増やしていきたい

3/13/2024, 1:09:17 PM